君は手紙を読まずにたべた!

ルルたんに萌えてスザクにハァハァする日記

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こんばんは
お久しぶりでっす!!
わたしは元気ですよー!^▽^


今サイト消そうか復活させようか悩んでます…。どうしよう、おしえてぱとらっしゅ!


下に、上げるに上げられなかった話2。
ただのギャグです。文章かなりおかしい上にかなり長いですが、それでもいい方はどうぞー!


 

 枢木スザクは単純かつ純粋なのだと、幼い時からルルーシュは確かに感じていた。

ある昼下がりに、推理ドラマを見てスザクが発した一言は今でも覚えている。


「ルルーシュ…僕、探偵になるよ」


いや、おまえじゃ無理だ。

 

 

優等生と以下馬鹿二名。

 

 

純粋故に何からも影響を受けやすいスザクは、これまでに色々な夢と出会うことになる。
その職業は、正義のヒーローから医者まで幅広いが、こんな奴に自分の命を預けたくないと思うのはルルーシュだけだろうか。

そんなどこか危なっかしいスザクを放っておけないルルーシュは、小学校から高校までずっとスザクの面倒を見てきた。高校に入学して、スザクが人の役に立ちたいと言うものだから、わざわざ付き添いで生徒会にも入った。しかも、成り行きで副会長に抜擢され気付けばスザクよりも生徒会長よりも雑務をこなしていた。始めたら徹底的にやらなければ気が済まない自分の性分が憎い。

そうして一年が経ち、この生徒会にも新入生が入った。


「ジノですっ、よろしくお願いしまーす!」
「アーニャ。…よろしく」


でかくてよく喋る男子と、小さくて無口な女子。正反対な二人だが、仲は悪くないらしい。
会長のミレイに命令され、二人を連れて学園を案内する。遅れて、僕も何か手伝うよ、とスザクがついてきた。何かって何だ。


「探険みたいでワクワクするね!」
「おまえだけだ」
「探険みたいでワクワクするっすね!」
「…ああそう…」


全く同じ台詞をジノが吐いたことで、ルルーシュは今この場に馬鹿が二人いることを悟った。スザクだけでも持て余し気味だというのに。もう生徒会に馬鹿を受け入れるスペースはない。

ふと後ろを向くと、アーニャが忽然と姿を消していた。どこに消えてしまったのかと慌てて探したら、男子便所の中でしきりに携帯カメラのシャッターを切っていた。


濃すぎる新入生が入ってから一週間が経過したある日、生徒会室前にスザクの提案で設置してあった目安箱に紙が入っているのを発見したミレイは、大喜びで紙を開いた。


「うふふ、やっと来たわよ〜悩める子羊ちゃんの相談が!
何々、『僕は一年のジノです。』…ってあんたじゃないッ」


読んで早々、ミレイは紙を投げ捨てた。ジノは余裕の表情で、一人ツッコミ上手いっすね、と笑う。
仕方がないので、ルルーシュが代わりに内容を読み上げた。


「ええと、『僕は今とても困っています。追われているのです。』…追われてるって誰にだ?」
「どうせ先生か何かにでしょ?あーもう、喜んで損し、」


ミレイの台詞は、窓ガラスの割れる音に遮られた。続いて、耳をつんざくような銃声が生徒会室に響き渡る。
スザクが扉を蹴り飛ばすと、皆なだれ込むように廊下へ避難した。ルルーシュは、伏せながらジノを思い切り睨む。


「…おいジノ、もしかして」
「あちゃー、思いの外早く来ちゃったな」
「や、やっぱり貴様の追っ手かあいつらは!!何をしたら拳銃が出てくるんだもう少しで蜂の巣にされるところだったんだぞおおッ」
「落ち着いてルルちゃん。あいつらが校内に入ってくるのは時間の問題…そうなる前にジノを連れて逃げるのよルルちゃんが
「今小さい声で何て言いました会長!?」


さりげなく損な役割を押し付けられ思わず叫ぶと、追っ手らしき男達の声がすぐ近くにまで寄ってきた。ミレイは、いいから早く行きなさい!と、ルルーシュとジノの背中を蹴る。二人は転がるように(実際ルルーシュは本当に転がっていた)廊下を走り、裏口へ辿り着いた。

乱れた息を整わせながら、追っ手がいないか後ろを振り返る。すると、いつのまにかスザクとアーニャが背中にくっついていた。


「ついてくよ。絶対守るからね」
「アーニャもいる」
「二人とも…」


例えるなら、手塩にかけて育てた子供達が立派に成長していることを実感した親の心境だ。アーニャに至っては会って一週間しか経っていないわけだが、二人が来てくれたことにより何故か一気に心強くなった気がする。

遠くから追っ手の声が聞こえ急いで駆け出すと、視界に教師のものらしき車が目に入った。もうなりふりなど構っていられない。ルルーシュはそばにあったスポーツカーに飛び乗った。


「おい、車出すぞ!」
「車を奪うんすか!?」
「緊急事態なんだ、不可抗力だろう」
「運転なら僕に任せて!」


意気揚々と運転席に乗り込むスザクに一抹の不安を感じたが、気付いたら黒服達に車をぐるりと囲まれていた。
もう迷っている暇はない。ルルーシュはスザクにGOサインを出した。


「行け、スザク!」
「枢木スザク、行っきまーす!」


――――車は勢いよく真後ろに突っ込んでいった。黒服が空中に舞う様を、アーニャは冷静に携帯のカメラに収める。


「だだだぁれがそんなお約束をしろと!?」
「ごめん、車の運転って実はゲーセンでしかやったことなくて。俺免許剥奪かな」
「俺免許って何だ!」
「ルルーシュ先輩、ツッコミが微妙にずれてます」
「いいから早く出せっ!!」


アクセルをスザクの足の上から思い切り踏みつける。ぎゃんっ、と猫のような悲鳴が聞こえたが、気にしない。

車は物凄いスピードで校門を抜け、道路へ飛び出して行った。
クラクションが街中に響く中、背後から黒塗りのベンツが迫ってきていた。
ベンツは、ルルーシュ達の乗る車のすぐ横まで追い付くと、車体を勢いよく体当たりさせた。


「ちょ、危なっ」
「まずい、ぶつかる!」


もう少しで塀に衝突してしまうところだったが、スザクのハンドルさばきで何とか難を逃れた。歩道には、生々しい急ブレーキの跡がくっきり残っている。


「やるなスザク!」
「ハンドルさばきなら自信があるんだ」


笑いながらふと上を見上げると、そこには厳つい顔をサングラスで隠した黒服の男達がいた。
懐から取り出した拳銃を見て、ルルーシュは思わず頬を引き攣らせた。万事休すか、と思ったその時、ジノの声が耳に届いた。


「この人達に手を出すな」
「しかし坊、こいつらは坊を唆して…」
「指一本でも触れるんじゃない。私の言うことが聞けないのか」
「は、申し訳ございませんでした」


ルルーシュは、今目の前で何が起こっているのか理解できずに、まばたきを数回繰り返す。坊って誰のことだ?今黒服は誰と話しているんだ?


「ごめんな先輩、アーニャ。俺、親父と話してくる」
「…ジノ?…」


呆然となるルルーシュに、ジノは申し訳なさそうに微笑みかけ、車を出た。その瞬間、黒服の男達が全員頭を下げてジノの通る道を用意した。ああ、この様子は前にテレビで見たことがある。こういうのは、たいていヤクザか金持ちの登場シーンだと相場が決まっているものだ。


「…ジノはヴァインベルグ財閥の御曹司なの」
「アーニャ?」
「けど、跡取りが嫌で勝手に家を出たって言ってた。アッシュフォードにも家の人に内緒で受験したって」
「…じゃあつまり、これは。」
「他人を巻き込んだ壮大な親子喧嘩…」


アーニャの一言に、ルルーシュはこれ以上ないほどうちひしがれた。盗難、轢き逃げ、スピード違反エトセトラの犯罪は一体何のために行ったというのだ。
考えれば考えるほど頭が痛くなってゆく。ルルーシュはその場に倒れてしまった。スザクの心配そうな声を聞きながら、ルルーシュの世界はゆっくりとフェードアウトしていった。

 

 

***

 

 

「先輩、ルルーシュ先輩大丈夫ですか!?」
「う……」


ジノの呼び声でルルーシュの目が覚めた。残念なことに、今までの記憶はしっかり残っている。いっそ全部忘れられたらよかったのに。


「話はついたのか?」
「大分揉めたけど。家に帰る気も高校を辞めるつもりもない、って言い続けたらあっちが折れた」


ジノの視線をたどると、高貴そうな初老の男性が立っていた。あの人がきっとジノの父親なのだろう。企業を発展させたやり手の社長でも、やんちゃ息子を連れ戻すいいやり方は知らなかったらしい。だからといって拳銃にカーチェイスはないだろう。ルルーシュ達が勢いで行った犯罪の数々も、ヴァインベルグの力で揉み消してくれるだろうか。 


「…俺、本当にこの学校選んでよかったって思ってます」


学校へ帰る途中、ジノは唐突にぽつりと語った。ルルーシュは笑って話を促す。
すると、突然頬に柔らかいものが当たった。
それがジノの唇であることに気がつくのは、スザクの驚いた表情が目に入ってからだった。


「じ、じ、ジノ!?」
「俺、会った時から一目惚れだったんすよ、ルルーシュ先輩」
「ひと、…は!?」
「超好きっす先輩いっ」


ひしと抱きつくジノに、ルルーシュは目を回すばかりだ。アーニャに至ってはカメラを連写している。
そんな中、スザクはニコリともせず二人を見つめている。
そして、勢いよくルルーシュを自分のもとへ引き寄せた。ルルーシュは何が起こったのかわからずに、ただ呆然とスザクを見た。
暫くして、スザクはジノをまっすぐに見据えて、言った。


「これ僕のだから」


頬が引き攣った。

ルルーシュの中の、馬鹿で間抜けで天然で可愛いスザク像がガラガラと崩れ落ちるのを感じた。
今のは、今のは誰だ?本物のスザクはどこにいった?


「す…スザク?」
「ねえ、ルルーシュ。」


スザクはにっこりと笑って(それでも目は全く笑っていなかった―――)、ルルーシュの頬に触れた。ルルーシュはびくっと肩を震わす。


「あいしてるよ」


――――それは、散々馬鹿扱いされてきた男の、密かな復讐だった。少なくともルルーシュはそう、感じた。

幼い頃からかぶり続けてきた仮面が今、剥がれた。


「いっ…今までわざと馬鹿なふりしてきたというのか、おまえは!」
「そんなことないよ。ルルーシュが僕を馬鹿だって言うなら、きっと僕は馬鹿なんだ。まあ、ルルーシュ好みの放っておけないキャラを演じてたのは本当だけど」


同じ学校に入ったのも、生徒会へ一緒に入ったのも、全部スザクの思惑通りだったというのか。
頭がぐらぐらする。
きっと自分はまだ気絶していて、これは夢の中の出来事なんだそうに違いない。そうであってくれ。
頬を思いきり抓る。物凄く痛かった。


「別に悪気があったわけじゃないよ?ただルルーシュに好かれたかっただけなんだ」
「でも騙してたんすよね」


スザクの言葉にジノが割り込む。スザクは、仔犬のような瞳から一変して鋭い目付きをジノに向ける。

そうだスザクがジノを嫌っていたのは、馬鹿同士の同族嫌悪なんかではない。
スザクはわかっていたのだ、ジノが自分の敵であるということを。


「ねー酷いっすよね、スザク先輩は」
「ルルーシュに近付かないで」
「そうもいかないっすよ」


二人の間に火花が散っている。きっとこれも幻覚だ。

もうどうでもよくなってきた。未だ睨み合っている二人を置いてその場を去ると、アーニャがついてきた。心なしか、とても嬉しそうだ。


「ありがとう。いい写真が撮れた」
「…………………そうか」


今日はとにかく色んなことが起こった。早く帰って早く寝よう。そして明日になったらきっと、スザクもジノも元通りになっているはずだ。

 

 

翌日。


「せんぱーいっ昨日何で先帰っちゃったんすか!?俺すげえ寂しくてえ」
「ジノ、ルルーシュに近付くなって言ったよね?ねえルルーシュ、今日一緒に帰ろうよ」
「あ、ずりーっ俺も!」
「そんなに帰りたいなら貴様ら二人で帰れこの馬鹿共!!」


ルルーシュの求めた「元通り」とは、180°違った。

 

END


馬鹿と言われれば喜んで馬鹿になるスザクは結局やっぱりただの馬鹿。

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